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会計報告の透明性を高め、NPO法人の信頼性の向上に繋げようと「NPO法人会計基準」
が先月に完成。それを受け、全国に先駆けて「NPO法人会計基準新潟学習会(くびき野NPOサポートセンター、NPO法人新潟NPO協会主催)」が8月26日にながおか市民防災センターにて開催されました。
講師はNPO法人会計基準策定委員会で、会計基準の策定に尽力したNPO法人会計基準専門委員会委員長の脇坂誠也氏と、地元新潟の策定委員の海津一義氏。
新潟県内の税理士や会計士、NPO団体関係者が100名以上集まりました。
講義に先立ち、海津氏によりNPO会計基準が策定に到るまでの経緯を説明。その後、脇坂氏が収支計算書に代わる活動計算書への変更点や無償ボランティアの会計方法など具体的ポイントをNPO団体にも解りやすく解説。参加者は熱心に講義に耳を傾けていました。
普及に向け第一歩が踏み出されたNPO法人の新しい会計基準。今後はNPO団体に向けに更に解り易い学習会も既に検討されています。
NPO法が施行され、10年以上の月日が経った。くびき野地域は全国的にみても市民活動が盛んだ。人口比に見るNPO法人、市民活動団体の数を見ればそのことはわかる。一時期のブームにも乗り、数多くのNPO法人が誕生し、魅力的な活動を展開している。中には生業としてNPO活動を展開している「起業家」と言われる人々も登場した。しかし、10年が経ち、ここに大きな懸念がある。この業界に若者が少ないことだ。当時のブームに乗って20代の若者がNPOという業界に飛び込んできた。そうした若者も30代半ばとなり、通常の企業であれば中堅どころといったところか。その下の世代が今ひとつ伸びてこないような気がする。立ち上げ時にはミッションに燃え、様々な苦労にも耐えられる時代を乗り越えて来た人々の思いが今、その下の世代に届いているかどうかを私たちは再考する時期にきている。NPOという世界が豊かで素晴らしい世界であることを証明し、一定の生活ができる収入を得られる分野として定着させなければならない。
NPO活動の大きな特徴として「市民目線の素人性」が挙げられる。市民にわかる、誰もが納得しやすい緩やかで痛快な実践がくびき野地域にもいくつも見られる。その一方で「素人性」を全面に出すあまりに内向きで公益性には疑問を感じる組織も中には見られる。行政との委託契約においても交渉がうまくいかない、自分たちの文脈をもたない、あるいは税金を使う上では通用しない論法を振りかざしたりはしていないだろうか。そんな風に素人性だけを武器にしてきた市民活動は人が一定の位置に淀み、新しい人材が入らず、この10年が経過してはないだろうか。とはいえ、筆者が運営している組織も間もなく10年が経とうとしている。ボランティア団体からNPO法人となり、生業として携わっているという組織共通の課題かもしれない。苦しいところだがここを乗り切らねばならない。
この先の10年をNPO活動が本当にこの地域に定着するための10年と位置づけるのであれば、我々は優れた知識と技術と文脈をもって若い世代にこの思いをつないで行かねばならない。
くびき野NPOサポートセンターが提案する新しい寄付のしくみ「ひとくちファンド」。昨年12月から寄付を呼びかけていた7団体の事業に対し総額174,000円が集まり、同ファンドを主催するくびき野NPOサポートセンターから、それぞれの団体に寄付金が手渡されました。
「ひとくちファンド」は、NPOが市民に向けて支援してほしい事業を提案。一口金額を1,000円に設定し、広く寄付を呼びかけるもの。今回は新施設整備や事業展開のための資金のほか、備品購入やイベント開催の費用確保に向け、7団体が案内パンフレットなどで寄付を呼びかけました。
寄付を受けた団体のひとつ、社団法人上越国際交流協会の佐藤睦子さんは「色々な団体が並ぶ中、自分たちを選んで寄付をいただいたことがとても嬉しい。お金は予定通り外国籍児童のための教材購入などに使いたい」と感謝の言葉。
以下一覧
NPO法人国際フリースクール I CAN
通信制高校の開校のためのPRや備品費用
22,000円
NPO法人緑とくらしの学校
園舎(民家)の引越しに伴う本棚やつくえの購入
35,000円
NPO法人さいがたぬくもりの会
グループホーム利用者のためのコピー機購入
⇒グループホーム内で企画する年間行事の開催費用
15,000円
社会福祉法人りとるらいふ
4月オープンの複合型生活支援スペース「りとるの家」の開設資金
58,000円
NPO法人よしかわたすけあい
「ふれあいボランティア」や「コミュニティワーカー」の育成
13,000円
社団法人上越国際交流協会
外国籍児童生徒のための教材や異文化理解のための書籍購入
14,000円
NPO法人フェニックス
病気や障害のある方の「生きがい事業」として、映画の上映会開催
17,000円
くびき野NPOサポートセンターは、NPOと行政の間で交わされる委託契約をテーマとした勉強会を9月11日と25日に連続で開催します。これは、NPOが行政からの委託を受けた事業が増加していることを受け開催するもので、連合新潟上越地域協議会の協力により実現しました。
9月11日は概論編として、全国でも協働の調査研究が進んでいる三重県のNPO法人市民社会研究所の理事長松井真理子さんを迎えての講演。
25日は実践編として、上越市共生まちづくり課職員や民間の経営コンサルタントをパネリストに迎え、上越市の実例を見ながら積算方法のあり方をパネルディスカッション形式で考えていきます。
NPOと行政などが共通の目的と認識を持って合意した事業も、適正な予算計上がされないまま契約を結んでしまうと、事業を進めるうちに運営に必要な経費の不足が起きます。事業に直結する経費は目に見えるものとして計上できても、人件費や間接経費などは、どのように積算すればよいか分からない。あるいは計上すべきものという認識すらないなど、経験不足からくる失敗といえます。
委託する行政側においても、積算についての一定の基準がないことにより担当課によって対応がまちまちになる場合もあります。また、NPOは非営利団体だから人件費は安価あるいは無給でよいという社会的な誤解も。NPOと行政が対等の立場で協働するには、双方が納得できる「NPO的積算」の共通認識を持つべき時期に来ているといえます。
今後、事業委託する可能性のあるNPOは、活動分野の専門性のみならず、経営上の知識も不可欠となります。自立した運営に向けての基礎知識は経理担当者だけでなく、企画を立てる人にも役立ちます。
これを機会に、疑問、質問をたくさん持って参加しませんか。
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NPOに対して助成を行っている全国の助成財団と地域のNPOをつなぐNPO支援財団研究会シンポジウムが、新潟県内で初めて7月24日燕三条地場産業振興センターで開催されました。主催は、NPO支援財団研究会とくびき野NPOサポートセンター。
地元NPOを中心に行政関係者など60名の参加者が、助成金について理解を深めるとともに、普段遠い存在と思いがちな全国規模の民間助成財団と意見や情報交換を行いました。
特に、事例報告発表者をパネリストに迎えたパネルディスカッションでは、参加者から「団体の規模によって助成する判断基準が変わったりするのか」など現場の率直な疑問が投げかけられました。この質問に対し財団関係者は、「助成する側は緊急性、必要性、先駆性、そして継続性を判断基準にしている」と回答。会場全体を巻き込んで活発な質疑応答が繰り広げられました。
また、交流会では財団関係者との情報交換や名刺交換など、今後の活動につながるネットワーク作りが盛んに行われました。参加者からは、申請するときの書面作成や財団との交流の大切さなど「今後の助成金申請に大変参考になった」と好評でした。
今年も開催します!!くびき野市民活動フェスタ!!
開催期間は8月1日~9月11日
イベント集中日は8月1日。会場は上越市福祉交流プラザです。
くびき野市民活動フェスタとは、くびき野地域(上越市・妙高市・糸魚川市)で活躍する市民活動団体が集まり開催しています。2000年にスタートし、今年で11年目。期間中、それぞれの団体の特徴を活かした企画で、市民の皆さんに活動をおひろめします。
フェスタを通じて市民活動にふれてみませんか?11回を迎える今年、新たな風を吹き込む皆さんの参加をお待ちしています。
くびき野市民活動フェスタ ホームページ
http://festa.kubikino-npo.jp/?cat=7
6月18日 内閣府から「新成長戦略」が発表された。「元気な日本 復活のシナリオ」とのサブタイトルがついている。この度の参院選の民主党の苦戦を見ると、この成長戦略が実行されていくのか不安であるが、激動する世界の中で生き残りを掛けた今後の日本のひとつの在り方を示していると言える。
「新成長戦略」には戦略的に取り組む7つの分野と、それに基づく21の国家戦略プロジェクトが書かれている。戦略の基本は90年代以降の2つの政策の失敗の反省の上に立つ。一つは公共事業中心の経済政策であり、今一つは行き過ぎた市場原理主義だとする。そして「新成長戦略」では現在の経済社会が抱える課題の解決を新たな需要や雇用の創出のきっかけとし、それを成長につなげようとする「課題解決型国家戦略」であると述べている。
この「新成長戦略」では、市民、企業、NPOなど様々な主体が「公」に参画する社会を「新しい公共」とイメージし、NPOをはじめとする市民活動を「新しい公共」の担い手として極めて重要な存在として位置付けている。「地域政策の方向転換」という文脈の中では、これからの国の地域振興策はNPO等の新しい公共との連携の下で行う施策に転換すると言明し、「地域雇用創造」の文脈では、新しい公共の担い手育成の観点からNPOや社会企業家が主導する地域社会雇用創造を推進すると言明している。
くびき野は、新しい日本のひな形である。10年以上も前から市民、企業、行政の協働による「新しい公共」で地域づくりに取り組んできた。何となくブームのように感じられ、ともすると一時のような熱気が感じられない市民活動。しかし市民活動の出番は正にこれからである。くびき野発で新しい日本を創造しよう。
参議院議員選挙が告示され、各党のマニフェストが紙面を賑わしている。マニフェストという言葉を初めて聞いたのはNPOの勉強会、当時三重県知事だった北川正恭さんの講演でだった。そんな時代がくるのか?とその時思ったが、今では選挙になると候補者がマニフェストを掲げるのが当たり前になっている。その北川正恭さんを1年半前に周年事業でお招きした。
「せんたく=地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」が話題になり、代表として連日メディアに登場していた時期で、個人の「気づきによる自己変革」が疲弊した日本を再生させていく、という言葉には説得力があった。
個人の気づきをきっかけに、問題意識を持ち、新しい価値の創造を実践していくのがNPOの醍醐味だが、仕組みを変えたり創り出すには政治の力が必要な場面が多い。
NPO法では「宗教、政治を主たる目的とするものでないこと」と定めていて、その解釈については「特定の候補者や政党の選挙活動に関わることを禁じている」との意見や「団体の活動目的そのものが政治的なものでなければ問題ない」など分かれるところだ。しかし、個々のNPOが社会的課題を解決するために、手段として政治的な活動を行うことは当然ありうる。都市部では政策提言を目的としたNPOやオンブズマンがあるが、地方のまちで政治を論じることはタブーに近く、まだまだハードルが高い。
女性や若者にとってはなおさらだ。しかし関心が無いわけではない。人が集まれば新幹線や商店街、観光のことなどが止めどもなく溢れ出る。それがただの愚痴やおしゃべりで終わり、最後は誰かが何とかしてくれるのだろう、と他力本願に落ち着いてしまう。問題意識の高いNPOといえども、団体活動を超えてまで新たな仕組みづくりを議論していくことにはまだまだ消極的だ。
国も地方も多くの課題を抱え、揺れ動いている今だからこそ、もっと日常的に政治を語り、自分たちも汗を流し役割を担う、そんなNPOの出現がこの地でも待たれる。