トピックス

骨髄バンクをより身近に




骨髄バンクの普及啓発を目的に、毎年開催されている骨髄バンク推進全国大会が9月12日に新潟市民プラザで開催されます。主催は財団法人骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)と骨髄バンク推進全国大会実行委員会。
今年のテーマは「命をつなぐチームプレー」。「骨髄バンク、骨髄移植はドナー(骨髄を提供する人)と医療関係者たけでなく、ドナーと患者の家族や知人など、いろいろな人の協力によって成り立っています。それをもっとみんなで支えていこうという願いをこめました」と話すのは実行委員長斉木桂子さん(NPO法人骨髄バンクサポート新潟理事長)。チームプレーというテーマに決まり、これまでの骨髄バンク推進活動に協力している多くのアスリートの活動にもスポットを当てたいと考え、プログラムをつくりました。
以前の全国大会は日本骨髄バンクだけが主催。しかし、より多くの人に骨髄バンクを知ってもらい、身近に感じてもらえるよう、4年前から地方開催に変更。開催地で骨髄バンク推進活動を行なっている団体と行政担当課が協力し、実行委員会を作り大会を企画運営します。
今大会は、式典とイベントの二部構成。第一部の式典では、新潟県内で骨髄バンクの推進活動に協力した団体へ、日本骨髄バンクより直接感謝状が贈呈されます。
第二部のイベントは、スポーツ選手トークショーや骨髄バンククイズなどが行なわれます。骨髄移植経験者の荒井“daze”善正さん、骨髄提供経験者の深尾真美さん、アルビレックス新潟の選手と新潟県立がんセンター新潟病院の医師を交えてのトークショー。コーディネーターもつとめる斉木さんは「体験談を話してもらうことで、骨髄バンクや骨髄移植について考えるきっかけになれば。本音で語るトークショーにできたら」とはりきっています。
ほかにも全国大会の関連イベントとして、ポスター展とドナー登録会を実施。ポスター展は9月4日から大会当日まで、会場のNEXT21ビル1階で開催。日本骨髄バンクに協力したアスリートの活動を紹介します。ドナー登録会は9月10日午後2時から5時のあいだ、ハードオフエコスタジアム新潟(球場正面広場)で行なわれます。
「骨髄バンク、骨髄移植に関係した人の生の声を聞けることは滅多にないことです。次はいつ新潟で開催されるかわからないので、ぜひこの機会に足を運んでもらいたい」と斉木さんは話します。

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会計報告の透明性を高め、NPO法人の信頼性の向上に繋げようと「NPO法人会計基準」
が先月に完成。それを受け、全国に先駆けて「NPO法人会計基準新潟学習会(くびき野NPOサポートセンター、NPO法人新潟NPO協会主催)」が8月26日にながおか市民防災センターにて開催されました。
講師はNPO法人会計基準策定委員会で、会計基準の策定に尽力したNPO法人会計基準専門委員会委員長の脇坂誠也氏と、地元新潟の策定委員の海津一義氏。
新潟県内の税理士や会計士、NPO団体関係者が100名以上集まりました。
講義に先立ち、海津氏によりNPO会計基準が策定に到るまでの経緯を説明。その後、脇坂氏が収支計算書に代わる活動計算書への変更点や無償ボランティアの会計方法など具体的ポイントをNPO団体にも解りやすく解説。参加者は熱心に講義に耳を傾けていました。
普及に向け第一歩が踏み出されたNPO法人の新しい会計基準。今後はNPO団体に向けに更に解り易い学習会も既に検討されています。

NPO法が施行され、10年以上の月日が経った。くびき野地域は全国的にみても市民活動が盛んだ。人口比に見るNPO法人、市民活動団体の数を見ればそのことはわかる。一時期のブームにも乗り、数多くのNPO法人が誕生し、魅力的な活動を展開している。中には生業としてNPO活動を展開している「起業家」と言われる人々も登場した。しかし、10年が経ち、ここに大きな懸念がある。この業界に若者が少ないことだ。当時のブームに乗って20代の若者がNPOという業界に飛び込んできた。そうした若者も30代半ばとなり、通常の企業であれば中堅どころといったところか。その下の世代が今ひとつ伸びてこないような気がする。立ち上げ時にはミッションに燃え、様々な苦労にも耐えられる時代を乗り越えて来た人々の思いが今、その下の世代に届いているかどうかを私たちは再考する時期にきている。NPOという世界が豊かで素晴らしい世界であることを証明し、一定の生活ができる収入を得られる分野として定着させなければならない。
 NPO活動の大きな特徴として「市民目線の素人性」が挙げられる。市民にわかる、誰もが納得しやすい緩やかで痛快な実践がくびき野地域にもいくつも見られる。その一方で「素人性」を全面に出すあまりに内向きで公益性には疑問を感じる組織も中には見られる。行政との委託契約においても交渉がうまくいかない、自分たちの文脈をもたない、あるいは税金を使う上では通用しない論法を振りかざしたりはしていないだろうか。そんな風に素人性だけを武器にしてきた市民活動は人が一定の位置に淀み、新しい人材が入らず、この10年が経過してはないだろうか。とはいえ、筆者が運営している組織も間もなく10年が経とうとしている。ボランティア団体からNPO法人となり、生業として携わっているという組織共通の課題かもしれない。苦しいところだがここを乗り切らねばならない。
 この先の10年をNPO活動が本当にこの地域に定着するための10年と位置づけるのであれば、我々は優れた知識と技術と文脈をもって若い世代にこの思いをつないで行かねばならない。

くびき野NPOサポートセンターが提案する新しい寄付のしくみ「ひとくちファンド」。昨年12月から寄付を呼びかけていた7団体の事業に対し総額174,000円が集まり、同ファンドを主催するくびき野NPOサポートセンターから、それぞれの団体に寄付金が手渡されました。
「ひとくちファンド」は、NPOが市民に向けて支援してほしい事業を提案。一口金額を1,000円に設定し、広く寄付を呼びかけるもの。今回は新施設整備や事業展開のための資金のほか、備品購入やイベント開催の費用確保に向け、7団体が案内パンフレットなどで寄付を呼びかけました。
 寄付を受けた団体のひとつ、社団法人上越国際交流協会の佐藤睦子さんは「色々な団体が並ぶ中、自分たちを選んで寄付をいただいたことがとても嬉しい。お金は予定通り外国籍児童のための教材購入などに使いたい」と感謝の言葉。

以下一覧

NPO法人国際フリースクール I CAN
通信制高校の開校のためのPRや備品費用
22,000円


NPO法人緑とくらしの学校
園舎(民家)の引越しに伴う本棚やつくえの購入
35,000円


NPO法人さいがたぬくもりの会
グループホーム利用者のためのコピー機購入
⇒グループホーム内で企画する年間行事の開催費用
15,000円


社会福祉法人りとるらいふ
4月オープンの複合型生活支援スペース「りとるの家」の開設資金
58,000円


NPO法人よしかわたすけあい
「ふれあいボランティア」や「コミュニティワーカー」の育成
13,000円


社団法人上越国際交流協会
外国籍児童生徒のための教材や異文化理解のための書籍購入
14,000円


NPO法人フェニックス
病気や障害のある方の「生きがい事業」として、映画の上映会開催
17,000円

くびき野NPOサポートセンターは、NPOと行政の間で交わされる委託契約をテーマとした勉強会を9月11日と25日に連続で開催します。これは、NPOが行政からの委託を受けた事業が増加していることを受け開催するもので、連合新潟上越地域協議会の協力により実現しました。
 9月11日は概論編として、全国でも協働の調査研究が進んでいる三重県のNPO法人市民社会研究所の理事長松井真理子さんを迎えての講演。
 25日は実践編として、上越市共生まちづくり課職員や民間の経営コンサルタントをパネリストに迎え、上越市の実例を見ながら積算方法のあり方をパネルディスカッション形式で考えていきます。
 NPOと行政などが共通の目的と認識を持って合意した事業も、適正な予算計上がされないまま契約を結んでしまうと、事業を進めるうちに運営に必要な経費の不足が起きます。事業に直結する経費は目に見えるものとして計上できても、人件費や間接経費などは、どのように積算すればよいか分からない。あるいは計上すべきものという認識すらないなど、経験不足からくる失敗といえます。
 委託する行政側においても、積算についての一定の基準がないことにより担当課によって対応がまちまちになる場合もあります。また、NPOは非営利団体だから人件費は安価あるいは無給でよいという社会的な誤解も。NPOと行政が対等の立場で協働するには、双方が納得できる「NPO的積算」の共通認識を持つべき時期に来ているといえます。
 今後、事業委託する可能性のあるNPOは、活動分野の専門性のみならず、経営上の知識も不可欠となります。自立した運営に向けての基礎知識は経理担当者だけでなく、企画を立てる人にも役立ちます。 
 これを機会に、疑問、質問をたくさん持って参加しませんか。

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助成財団NPOに対して助成を行っている全国の助成財団と地域のNPOをつなぐNPO支援財団研究会シンポジウムが、新潟県内で初めて7月24日燕三条地場産業振興センターで開催されました。主催は、NPO支援財団研究会とくびき野NPOサポートセンター。
 地元NPOを中心に行政関係者など60名の参加者が、助成金について理解を深めるとともに、普段遠い存在と思いがちな全国規模の民間助成財団と意見や情報交換を行いました。
 特に、事例報告発表者をパネリストに迎えたパネルディスカッションでは、参加者から「団体の規模によって助成する判断基準が変わったりするのか」など現場の率直な疑問が投げかけられました。この質問に対し財団関係者は、「助成する側は緊急性、必要性、先駆性、そして継続性を判断基準にしている」と回答。会場全体を巻き込んで活発な質疑応答が繰り広げられました。
 また、交流会では財団関係者との情報交換や名刺交換など、今後の活動につながるネットワーク作りが盛んに行われました。参加者からは、申請するときの書面作成や財団との交流の大切さなど「今後の助成金申請に大変参考になった」と好評でした。

7月20日 会計基準会議

2010年7月20日の会議でNPOの会計基準を承認 【写真:NPO法人会計基準協議会】



NPO法人の会計基準を作ろうと昨年3月からスタートしたNPO法人会計基準策定プロジェクト。1年以上に及ぶ議論を経てついにNPO法人の会計基準が完成しました。
 NPO法人がこの会計基準を採用することにより、統一された会計報告が可能に。透明性の高い会計報告により信頼性の向上が期待されます。
 企業や公益法人など一般的な会計基準が官主導で作られてきたのに対し、民間主導による会計基準の策定は極めて異例。

統一した基準を

 特定非営利活動促進法(NPO法)は、市民の自発的な活動を促進する趣旨から、所轄庁の認可や許可ではなく、要件を満たせば法人格を得られる「準則主義」。一方で自ら積極的に情報公開を行い、市民が活動をチェックしていく制度です。
 しかし、これまで統一した会計基準が存在せず、個々の団体が様々な形で会計書類を表しているため、団体間での比較ができない上、専門家でもお金の動きが見えづらい状況でした。NPOの活動を外部にわかりやすく表現できる統一した会計基準が求められていました。
 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会とNPO会計税務専門家ネットワークが中心となり、全国のNPO支援センターなど79団体による「NPO法人会計基準協議会」を発足。税理士や会計士など専門家から協力を得て原案を策定。全国31ヶ所で学習会を開催するなどNPO関係者から広く意見を募りながら、1年以上に及ぶ議論を重ねてきました。

活動計画書に

 新しい基準では、これまでの収入と支出を記した「収支計算書」から、企業の損益計算を取り入れた「活動計算書」となっており、発生主義による複式簿記を原則としています。年間事業規模が500万円以下の団体が半分を占めるNPO法人にあって、小規模法人の会計処理が煩雑にならないための配慮から、団体の実情に合わせた情報公開が可能。また、無償または著しく低い価格での物品や施設の提供、ボランティアなどNPO特有のものについても団体の希望により会計に表すことができます。

普及に向けて

 NPO法人会計基準では、基準普及のため全国各地での学習会を開催しながら、法改正も視野に入れ活動する予定。県内ではNPO法人都岐沙羅パートナーズセンター、NPO法人新潟NPO協会、くびき野NPOサポートセンターが協議会に参加。
 8月26日には全国に先駆け、専門家向けに学習会を長岡市で開催。すでに定員に達するほどの人気で、今後はNPO法人向けの学習会も検討しています。

今年も開催します!!くびき野市民活動フェスタ!!
開催期間は8月1日~9月11日
イベント集中日は8月1日。会場は上越市福祉交流プラザです。

くびき野市民活動フェスタとは、くびき野地域(上越市・妙高市・糸魚川市)で活躍する市民活動団体が集まり開催しています。2000年にスタートし、今年で11年目。期間中、それぞれの団体の特徴を活かした企画で、市民の皆さんに活動をおひろめします。
 フェスタを通じて市民活動にふれてみませんか?11回を迎える今年、新たな風を吹き込む皆さんの参加をお待ちしています。

くびき野市民活動フェスタ ホームページ
      http://festa.kubikino-npo.jp/?cat=7

6月18日 内閣府から「新成長戦略」が発表された。「元気な日本 復活のシナリオ」とのサブタイトルがついている。この度の参院選の民主党の苦戦を見ると、この成長戦略が実行されていくのか不安であるが、激動する世界の中で生き残りを掛けた今後の日本のひとつの在り方を示していると言える。
 「新成長戦略」には戦略的に取り組む7つの分野と、それに基づく21の国家戦略プロジェクトが書かれている。戦略の基本は90年代以降の2つの政策の失敗の反省の上に立つ。一つは公共事業中心の経済政策であり、今一つは行き過ぎた市場原理主義だとする。そして「新成長戦略」では現在の経済社会が抱える課題の解決を新たな需要や雇用の創出のきっかけとし、それを成長につなげようとする「課題解決型国家戦略」であると述べている。
 この「新成長戦略」では、市民、企業、NPOなど様々な主体が「公」に参画する社会を「新しい公共」とイメージし、NPOをはじめとする市民活動を「新しい公共」の担い手として極めて重要な存在として位置付けている。「地域政策の方向転換」という文脈の中では、これからの国の地域振興策はNPO等の新しい公共との連携の下で行う施策に転換すると言明し、「地域雇用創造」の文脈では、新しい公共の担い手育成の観点からNPOや社会企業家が主導する地域社会雇用創造を推進すると言明している。
 くびき野は、新しい日本のひな形である。10年以上も前から市民、企業、行政の協働による「新しい公共」で地域づくりに取り組んできた。何となくブームのように感じられ、ともすると一時のような熱気が感じられない市民活動。しかし市民活動の出番は正にこれからである。くびき野発で新しい日本を創造しよう。

参議院議員選挙が告示され、各党のマニフェストが紙面を賑わしている。マニフェストという言葉を初めて聞いたのはNPOの勉強会、当時三重県知事だった北川正恭さんの講演でだった。そんな時代がくるのか?とその時思ったが、今では選挙になると候補者がマニフェストを掲げるのが当たり前になっている。その北川正恭さんを1年半前に周年事業でお招きした。
 「せんたく=地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」が話題になり、代表として連日メディアに登場していた時期で、個人の「気づきによる自己変革」が疲弊した日本を再生させていく、という言葉には説得力があった。
 個人の気づきをきっかけに、問題意識を持ち、新しい価値の創造を実践していくのがNPOの醍醐味だが、仕組みを変えたり創り出すには政治の力が必要な場面が多い。
 NPO法では「宗教、政治を主たる目的とするものでないこと」と定めていて、その解釈については「特定の候補者や政党の選挙活動に関わることを禁じている」との意見や「団体の活動目的そのものが政治的なものでなければ問題ない」など分かれるところだ。しかし、個々のNPOが社会的課題を解決するために、手段として政治的な活動を行うことは当然ありうる。都市部では政策提言を目的としたNPOやオンブズマンがあるが、地方のまちで政治を論じることはタブーに近く、まだまだハードルが高い。
 女性や若者にとってはなおさらだ。しかし関心が無いわけではない。人が集まれば新幹線や商店街、観光のことなどが止めどもなく溢れ出る。それがただの愚痴やおしゃべりで終わり、最後は誰かが何とかしてくれるのだろう、と他力本願に落ち着いてしまう。問題意識の高いNPOといえども、団体活動を超えてまで新たな仕組みづくりを議論していくことにはまだまだ消極的だ。
 国も地方も多くの課題を抱え、揺れ動いている今だからこそ、もっと日常的に政治を語り、自分たちも汗を流し役割を担う、そんなNPOの出現がこの地でも待たれる。